阿久根商店の自販機コーナー
前半部分は2019年12月に書いた記事です
普段、通勤での往復15分程度の運転(晴れの日は徒歩なので雨の日のみ)が日常の僕にとって、1時間以上のドライブは長距離。
そんな僕が片道1時間ちょっとの場所へとドライブをすることに。
目指すは薩摩半島の南部、南さつま市のあるところ。
南さつま市は、砂丘を利用した砂の祭典や、自転車によるさまざまな大会が開かれるなど砂丘と自転車を活かした特色あるまちづくりでも知られている。
道中の景色なんかも撮りたかったのだけれど、運転中にスマホを操作することによる罰則も強化されたということで、一応信号待ちなどの停車中でも触らないようにしていた。
やっぱりそろそろ車に撮影用を兼ねるドライブレコーダーを付けた方がいいかも。
カーナビさえもついていない車なので、時々大きな店などに寄ってクルマを駐めてスマホのグーグルマップで道を確認。
そんなわけで早速迷い込んだのが、吹上浜のおさかな館。
おかしい。こんなところに来る予定ではないのに・・・
この後も、絶対この道じゃないよな、という道を走っては迷い。
1時間ちょっとで着くはずの場所に、道はずっと空いていたにもかかわらず1時間半以上かかった。
そして到着したのは阿久根商店の自販機コーナー。
次々と姿を消していく全国各地のレトロ自販機だけど、ここ鹿児島県南さつま市の阿久根商店には「九州で最後」「日本最南端」といわれる、40年前のうどん・そば自販機があるのだ。
以前には、これも懐かしいハンバーガーの自販機もあったとのこと。
ここは小湊のジョイフルこと、コミジョイ(“ジョイフル”とは九州を中心に展開するファミレス)と呼ばれる地元民だけでなく、ドライバー、バイカーやサイクリストからも愛されるマニアックなスポット。
一応言っておくが、自販機が40年前であって、うどん・そばは最新のものが使われていて、もちろん食べることができる。
そんな自販機をよく見てみると・・・
今はうどんのみが販売されているようだ。
見た目はまあまあ美味しそうなものが出てきた。
この昔懐かしい自販機のうどんを食べて、帰ることにしたのだけれど、帰りは帰りでさらに道に迷って、明らかに違うとわかるまでに1時間もかかってしまった。
しばらく運転はしたくない・・・
そんなコミジョイのうどん・そば自販機がついに・・・
<2021年6月>
南さつま市加世田小湊。
山や畑ののどかな風景のなかを走る国道226号線沿い。
1978年に設置されて以来43年の長い間、地域の人や旅行者の癒しの場となっていたコミジョイ。
しかし運営元の製麺所を営む阿久根商店が廃業したため2021年6月21日にうどん・そば自販機は撤去されてしまった。
つい2年ほど前には新聞でも紹介されていたこの自動販売機だけど。
自販機メーカーのアフターサービスも終了した機会を大切にメンテナンスしながら稼働させてきてくれた、阿久根商店さんありがとうですね。
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